2016年8月7日日曜日

どうでもいい裏の話

こんばんは、松岡千明です。

もう8月7日ですね。

8月3日はひさしぶりにたっぷり寝て、4時間ほどスケボーをして、

スケーターさんたちと飲んで、とても良い休日を過ごしました。

4日からは楽器店で働いてます。勤務以外の時間は寝てます。

主に、寝てます。





***



制作の話。






そうなんです。

今月2日、無事に、ひとり芝居、

『落日は朝になく』22ステージ、

駆け抜けました。

本当にたくさんの方に励ましのお言葉やご声援を賜り、

敢行することが出来ました。

どうもありがとうございました。






ご協力いただいた皆様にはなんとお礼申し上げたらいいことか。

本当に、毎回思いますが、わたしひとりでは成し得ない公演だなあと。

チラシの写真撮影をしてくださったヲザキさんに関しては

わざわざ東京まで手伝いに来てくださったり。

(お言葉に甘えて製作風景など写真に収めていただきました)

周りに恵まれ、助けていただいております。








前回の来場者数を下回ってはしまいましたが、

今回も、たくさんの方々にご覧いただきました。

悔しい。けど嬉しい。

東京にしばらくいなかったのもあったりなかったり、

結構、今年は集客がやばい気配は早々にしていて。

チラシを他劇団さまや新聞に折り込ませてもらったり

いろんなお店に置かせてもらったり

開場中にチラシ配りをしたり

いろいろしたのですが、うまくいきませんね。ずーん。

数字だけ見たらかなりまずい感じではあるのですが、

そんな中、近所に住まれていてチラシがきっかけで来てくださった方もいて、

本当に嬉しかったです。

小学2年生の娘さんとアングラ芝居がお好きなお父さんとか、

買い物中の女性とか、

あと、会場のARGUMENT GALLERYさんは

スケボーショップも運営されているということで

そちらに来られていたスケーターの方々も観て行ってくださり。

かなり嬉しい。


あ、嬉しかったといえば、

以前から来てくださいメールを送り続けていたら、

テレビや大舞台でご活躍されている俳優さんも来てくださって、

感想をいただけたのが、まじで、感激。

精進いたします。



そんなわけで、今回一番大変だったのは「集客」ですね。はい。

私の人徳のなさだろうな、と思いつつ、

アプローチの仕方がへたくそだということも自覚しております。

磨きます。必ず。






***




作品の話。(ネタバレございます。)






台本通りにできない女、松岡千明ですこんばんは。

不安症と優柔不断と飽き症とが混ざり合って、

1ステージ目の開演直前に「できないことはやらない」宣言をし、

用意していた小道具・舞台セットを大量にお蔵入りさせ、

台本の構成をぶち壊して絡まないはずの女性と豚を絡ませて、

上演中に台詞を切ったり貼ったりしながら固めてゆきました。


究極のわがままプレイ。


やっていくうちに、お父さんが蘇生したり、お母さんが天然キャラになったり

細かい変更はありましたがストーリーはぶれていなくて、

「養豚が世界を救う話」でした。






豚、のイメージは、原曲:明星ナオト氏の曲を聴くまで全くなかったです。

曲を聴いて、わたしは養豚なのか〜、と思って養豚について調べて、

イギリス原産の品種、大ヨークシャー種に目を付けました。



いや本当に、明星さんの曲には大変助けていただきました。

『子豚のシャイニング』が、ストーリーの題材にさせていただいた曲。

もう一曲、『ケチャップの雨が降る』は、舞台美術のイメージの参考にさせていただきました。





美術の松岡千明いわく、

左が天井からケチャップの雨が降る「大好きなあのこがいる」街。

右が海と岩。後述しておりますミナックシアター。

側面は人生。

を、表しているそうです。

本当に本当に、明星さんの楽曲がなければ生まれませんでした。

感謝ばかりです。




そんなこんなで、

最初はヨークシャー州(田舎)から都会に飛び出す話にしようと思って、

少年とお母さんとか、カフェのマスターとか、

いろんな登場人物がいたストーリーもあったのですが、普通すぎてボツに。

改訂を繰り返すうちに、イギリス・コーンウォール州のペンザンスという土地に

辿り着き、そこでランズエンドやらミナックシアターの存在を知りまして。



そう、今回のお話、実はわたしの話ではなかったのです。

いや、わたしのことを重ねてはいましたが。


ミナックシアター(岩の劇場)を50年ほどかけて

ひとりでつくり上げた女性をモデルにしました。

本当は1人だか2人だかの庭師が協力してくれていたそうですが。

曖昧なのでそのへんの実話エピソードは割愛。




衣装も彼女が劇場作りに着手する1930年頃のイギリスのファッションを

モチーフにしました。髪型もギブソンタックで。



そういうわけで、あんな感じでした。


豚は、脱走後ふらふらチェルトナムの彼女の家に迷い込んじゃって、

行く宛もないし、家族になっちゃえ!という流れで、ペンザンス郊外に引っ越したのち、

まあじゃあ一緒に劇場つくる?みたいな。ざっくり。

↑豚が女性の手助けをした説。


女性にとって作品は世界で、きっと生き甲斐だったと思うから。

憧れの作品(本作では『シャイニング』、実際はシェイクスピア作品でしょうか)

のことを考えている時間は幸せで、戦争やら一家離散やらがあった現実からも

救われる

んじゃないかな、とか。

(ちなみに裏設定で、この世界での戦争は「恋」でした。ケチャップの雨は戦争の産物で、雨=好きの気持ち。それは槍のようなもので、貫かれるとヤバい。的な。)




そういう意味でも、

養豚の名前は「シャイニング」。(写真右。手作り。)

きっとシャイニングは自分が思ってる以上にヒーローで、

何もできないって荒んでても、誰かの希望になれていたと思う。

↑存在することで女性を助けていた説。


豚のシャイニングが本当に「豚のシャイニング」だったのか、

作品のシャイニングを女性が豚になぞらえていたのか。

そもそもこの世界は現実なのか、女性の妄想だったのか。



とかね。


伝わらないくらいがちょうどいい。







***



次回のmatsucarponeは2017年、夏です。

と言いつつ、

来年もやりたいことはいろいろあるのですが

その為に修行せねば、とも思っていまして、

2017年の冬に何かやりたいのです。

ひとりじゃなく、誰かと。

ド心境の変化。


企画立てるか。

乗っかるか。



うーん、きっと立てるんだろうな。


一緒にやりましょう、私とやりませんか、

言う練習しとこう。






***






ド心境の変化

って意味伝わるのかな。(かなり心境変わりましてん!の意。)







いつか、受け取ってもらえますように。




ありがとうございます。本当に。












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